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コンサルうつ病克服ブログ⑫:うつ病を抱えながら仕事を続けるメリット・デメリット

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メンタルクリニックに通院を始めてから1年近くが経ちました。

体調の波はあるものの、変わらずにコンサルタントとして働く道を選んでいます。

しかし、悩み考える時期はありました。

「このまま働き続けて良いのだろうか」

「生活水準を下げれば、仕事を辞めて楽な生活ができるのではないか」

「都市部での生活を捨てて、地方でゆっくりと過ごした方が幸せなのではないか」

それでも変わらずに働いています。

私が「働き続ける」という結論に至った経緯と、その過程で検討したメリット・デメリットをお伝えしていきます。

あなたの人生にとって大事な判断の一助となれば、本当に嬉しいです。

目次

うつ病でも仕事を続ける必要があるのか

質問です。

「あなたの働く理由を教えてください」

就職活動・転職活動のときに考えたことはあるでしょう。

そのときに考えた理由と、現在のあなたが考える理由は同じですか?

私の場合で恐縮ですが、メリット・デメリットを整理して働く理由を考えました。

ただ、こんなことを考えているのもうつ病の回復期に突入しているから。

精神も比較的、安定しているから。

そうでないのであれば、休むことが何よりも大事だと思っています。

うつ病を抱えながら仕事を続けるメリット

「Mental(精神)・Money(生活費)・Career(キャリア)」という観点を切り口に整理してみます。

並び順は、人生の中で重要な順番としています。

(すぐにこういうフレームワーク風に考えようとするのは職業病みたいなものですかね・・・。)

要素メリット
Mental(精神)・適度なストレスが掛かることでメリハリを持てる
・社会との繋がりを感じられる
・生活費の確保やキャリアの継続により安心感を得られる
Money(生活費)・給料により生活費を確保できる
Career(キャリア)・休職や離職をしないため、キャリアに傷がつかない
表:うつ病を抱えながら働くメリット

不思議に思うかもしれませんが、Mental(精神)の部分にもメリットを多く感じました。

メンタルクリニックの医師に言われたのですが、休職をすることで適応障害やうつ病が悪化するケースもあるらしいのです。

社会との繋がりが絶たれることや収入の減少・キャリアの断絶による不安がそのようにさせるかもしれません。

こればかりは絶対の答えもなく、本人の気質・性格や適応障害・うつ病に至った原因や背景などに基づいて検討していくしかないでしょう。

私の場合は、仕事を通した成長や社会貢献、もちろん収入増といった点も含めて、やりがいや喜びを感じていました。

あとは単純ですが、お客様から感謝されると「働いていて良かった」と思えるものです。

本当にありがたいことに、そのようなお言葉をいただく機会も何度かありました。

振り返ってみた結果ですが、私は「仕事自体が嫌いではない」と改めて思うようになったのです。

うつ病を抱えながら働くデメリット

次に、うつ病を抱えながら働くデメリットを考えました。

私は、相対的に言えばデメリットの方が少ない(=メリットの方が多い)と判断しました。

要素デメリット
Mental(精神)・予想外に襲ってくるストレスを回避(コントロール)できない
・毎朝、起きて仕事のスイッチを入れるまでが辛い
Money(生活費)・メンタルクリニック通院期間の長期化により出費が増加する
Career(キャリア)・思考力低下により、ミスが発生する
・気遣いができなくなることにより、コミュニケーション問題が発生する
※大きなトラブルに発展するリスクもある
表:うつ病を抱えながら働くデメリット

上記のデメリットも、あくまで私の場合です。

絶対的な正解はありません。

一番の懸念は「小さなミスが大きなトラブルに発展するリスクもある」ということです。

体調が悪いと頭がぼーっとして明らかに判断力が落ちるときがあります。

考えが及ばず、そのときの判断がミスを招き、大きなトラブルに発展しないかがとても恐ろしいのです。

この不安に対する対応策は適応障害・うつ病と診断されて1年が経過した最近、見出し始めました。

自分の不調を察知して判断を先送りにする

不調や判断力低下によるミスやトラブルへの不安への対応策・・・。

具体的に言うと単純ですが「自分を過信しない・無理をしない」ということです。

1年間、うつ病と付き合ったおかげで、自分で自分の調子が悪いときの感覚を知っています。

そのようなときは「無理をせずに、素直に周りを頼り、重要な判断や連絡・指示はしない」と決めたのです。

1日判断を遅らせたくらいで、社会的にキャリア的に取り返しのつかないことになる機会は滅多にありません。

良い意味で、力の抜き方をようやく体得したのかもしれません。

まだコンサルタントとして働くことを選ぶ

正直なところ、社会人になる前には、20代は身を粉にしてでも知識・経験を増やして社会で生き抜く力を得るとしか考えていませんでした。

「何も成し遂げられない・何かを成し遂げた者になれない」という焦りや不安、自己肯定感の低さが理由でしょう。

ですが、自分を認めてくれる方が増え、良い意味で力の抜き方も分かり、周りを頼ることも覚えました。

「社会で生きていける」

結果的に、そう思えるようになったのです。

コンサルタントという職業はうつ病になる方も多いと聞きます。

実際、私に限らず同僚も心身のバランスを崩した人のことをちらほら見聞きしています。

しかし、前述のように得られるものも大きいです。

私がコンサルティング業界に挑戦して得た一番大きな財産は「社会生きていける」という自信です。

コンサルティング業界では、プロジェクト単位でクライアント企業(お客様)はもちろん、取り組むテーマやチームメンバーも変わります。

コンサルタントとして働くうえで重要な素養かと思いますが、幸いにも知識欲は強い方です。

色々なことを知ることは苦痛ではなく、むしろ「楽しい」と感じる性格でした。

そのことが上手く発揮されるという意味でコンサルティング業界は自分に合っているのでしょう。

ですので、可能ならもう少しコンサルタントとして働いていたいと思っています。

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