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コンサルうつ病克服ブログ⑬:年始から仕事が嫌で、手にしたうつ病本『ツレうつ』

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年末年始休暇明けから仕事に行きたくなさ過ぎて、泣きました。

2020年の年明けだったと思います。

1人で窓から空を眺めてはベッドに潜り。

「あああぁぁぁぁっっ!!死にたい!!」と頭をかきむしっては、(床や壁を殴ると痛いので)こぶしを握り締め、太ももを叩く。

でも、本当に死にたいとは思っていないので、とりあえず薬を飲んでゴロゴロ。

そんな日がありました。

薬が効いたのか少し眠り、目が覚めると落ち着きを取り戻した自分。

「久しぶりにヤバいなー。でも病院も通ってるし、どうしよ。」

メンタルクリニックに通院していて薬も飲んでいる。

運動するのも良いと言うが、そこまでのやる気は湧き上がらない。

メンタルヘルスに関する本を読もうかとも思うけど、難しい本を読む気にはならない。

そんなときに、ふと思い出したのです。

「うつ病のことを題材にした有名な漫画があったな。」

「映画にもなったはず。あれなら気負わず読めるかも。」

はい、ネットで即購入しました。

「ツレうつ」こと【ツレがうつになりまして。】シリーズ3部作。

ツレうつシリーズ
ツレがうつになりまして。
目次

漫画なら、うつ病患者も気楽に読める

HSPという気質に加え、
アダルトチルドレンとして育ち、
コンサルタントとしての低学歴(世間的には普通でもコンサルとしては低学歴)コンプレックスなど、
様々な要因が重なり、
「きつねもうつになりまして。」

自分自身がうつ病になったのですが、
大学時代に心理学を専攻していたこともあり、
メンタルヘルスやカウンセリングなどの臨床心理学という分野を学ぶときは
少し難しい本を無意識に選んでいました。

でも、このタイミングで気楽に読める「漫画」という形に出会えたのは、怪我の功名というやつです。

スーパーサラリーマンとして活躍していたけど「うつ病」になった「ツレ」
悩みながらもうつ病について学び、「ツレ」を明るく支える妻の「てんさん」のお話。

「うつ病あるある」を面白おかしく、分かりやすく読みやすい絵と文体で描いてくれています。

「ツレうつ」シリーズ概要

「ツレうつ」シリーズは文庫本形式の3部作として販売されています。

1冊は140ページくらいですし、漫画なので1日あれば3冊読めてしまえると思います。

ツレがうつになりまして。

最初の「ツレがうつになりまして。」が発売されたのは、2006年。

時間が経っていますが「うつ病あるある」や「大事なこと」は現在でも変わっていません。

外資系IT企業でバリバリ活躍していたスーパーサラリーマンの「ツレ」が、
あるとき真顔で「死にたい」と妻の「てんさん」に伝えるところから物語は始まります。

うつ病になるとは思えないような人間の、
うつ病になるまでの変化、
うつ病になってからの日常の変化、
うつ病から寛解に向かうまでの変化。

それらを知ることができます。

物語はうつ病になった自分を悲観的に捉えていた「ツレ」が、
現在の自分自身を受け入れて前を向くようになるまでが語られています。

その後のツレがうつになりまして。

「ツレがうつになりまして。」の後を描く物語として、
書籍の出版することになる背景や、「ツレ」が会社を設立するまでが描かれています!

うつ病になる前と後の変化をまとめてくれていたり、
自立支援制度の話や認知行動療法についても触れています。

他にも「ウチ流 こんなときは こうしてた」というパートでは、
実際に「てんさん」がどのように「ツレ」と接していたかを知れる等、実用的な本になっています。

寛解に向かっていても油断できないということも知ることができるので、
うつ病と向き合う人を支える方にはぜひとも読んでいただきたいです。

7年目のツレがうつになりまして。

最後の3冊目は、メディアに取り上げられるようになった2人の人生における変化が中心に描かれています。

周囲の人間が抱える悩みなんかも取り上げつつ、
子供が生まれたことによる人生との向き合い方を描く本作。

「社会の中で生きる人間」としての生き方を考えるようになっているのが、
うつ病からの回復と精神面での成長を感じる内容になっています。

うつ病と向き合うための本・うつ病を知るための本、という感じではないですが、
前2作を読んで夫婦の人生に興味を持ったら読んでみてくださいね。

うつ病患者も周囲の人も「ツレうつ」を読んでほしい

精神的に疲れたときに「ツレうつ」シリーズを読んで良かったです。

うつ病患者本人は「うつ病や精神疾患に悩むのは自分だけではない」と思えること、
周囲の方は「同じように悩んでいる人は他にもいる」と思えること。

うつ病の全てを知れるわけではないですし、症状が良くなることもないでしょう。

しかし、この本のおかげで私自身も少し心が軽くなり、
いざとなったら「ツレ」のように仕事を辞めて生きていこうと思えました。

「ツレうつ」シリーズは、
うつ病患者本人はもちろん、うつ病患者を支える方々にも読んでいただきたいと思いました。

「うつ病と付き合って生きていくヒント」を学べることは大きな支えとなるはずです。

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