アダルトチルドレンのまま高校生・大学生となった私が抱えていた自尊心の欠如や付きまとう疎外感。
誰と居ても満たされず、心から自分の存在が大事だと思えない時代でした。
母親がうつ病と知り、心理学を学ぶことにもなった、人生でも重要な転機を迎えた頃だと思います。
それと同時に「自殺」を真剣に考えていた時代でもあります。
機能不全家族で育ったアダルトチルドレンが思春期にどうなるのか。
一例として私の高校・大学時代を伝えていきますが、その前にアダルトチルドレンの築く人間関係と人生に及ぼす影響について考えてみたいと思います。
アダルトチルドレンが築く人間関係
高校生や大学生になれば、ある程度は自分の意志を持って他人と関係を築いたり世界を広げていくことができるものです。
しかしアダルトチルドレンとしての人生を歩んできた私には、他人との関係をどのように築いたら良いのか分かりませんでした。
分からずに深く複雑に、考え過ぎてしまっていました。
なぜかというと、自分の育ってきた家庭では「いつも気を遣って自分を偽って、親に迷惑をかけないように」を心がけていたからです。
本来的に言えば、友人や先輩・後輩と呼ばれる存在や関係性というのは上記のような「奉仕・献身」を前提とした関係性ではないはずです。
単純に「気が合いそう」とか「一緒にいて楽しい」とか、そんなシンプルなことから始まる繋がり。
そんな当たり前のことを、当時の私は知りませんでした。
「何か利益を与えなければならない」
「自分のようなつまらない人間は、何か貢献できなければ存在している価値がない」
他人との関係において、根底にあったのはそんな考えです。
成長し続けることでの自尊心維持
高校も大学も、成績は優秀な部類でした。
これも理由は明確で、自分の実力を下回る学校を選んでいたからです。
自分の偏差値よりも低い学校に行けば、そこでは「頭が良い人」と扱われることを知っていたんですね。
決して冒険・挑戦をしようとは思っていませんでした。
成績が良ければ自尊心も保てるし、勉強を教えることで存在を認めてもらえる。
「勝てる試合でしか戦わないこと」「他人への奉仕・貢献」で自分の存在価値を見出そうとしていたのです。
奉仕や献身だけで結ばれた薄く頼りない関係に、疲れ果ててしまうことは明白です。
しかし、他に自分以外の人間との関わり方を知らない私は「自分を高めることでの他人への貢献」を自然と行うようになっていきました。
満たされない空虚感に苛まれる日々を繰り返していた中で、「成長⇒貢献⇒関係構築」のプロセスをひたすら繰り返していました。
コンサルタントとしての生き方へ
「自分を高めることでの他人への貢献」
これが私の人生における「生き方の根底」にあることを、現在になって冷静に受け容れることができます。
そして、コンサルタントとして「強み」として活かせていることも実感しています。
コンサルタントという職業選択が、【HSPという繊細な感覚を元にした深い思考】と【人間関係の構築・維持を目的にした、自身の成長と他者への貢献】という私の「弱み」を見事に「強み」に変えてくれました。
「あの頃の経験がコンサルタントとしてのベースになっているんだな」と現在ではポジティブに思えていますが、当時は辛く苦しい日々でした。
次の記事からは、当時を振り返ることで自分自身のカウンセリングとなればとも思い、高校生・大学生のことを記していきます。
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