今日もありがとうございます。
きつね(@fox_wisdom777)です。
当ブログ「きつねの知恵」を運営しながら、現役コンサルタントとして総合系コンサルティングファームに勤めています。
コンサルタントとして働くうちに、「自己研鑽」という言葉に憑りつかれていました。
平日の夜も休日も努力を続けていました。
プロジェクトに関する業界本や業務知識の本を読み漁る。
ITや英語の資格試験に向けた勉強。
実際にITとは何かということを理解するためのプログラミング学習。
そんな日々を続けながら、数年が過ぎたある日。
「うつ病」との闘いが始まりました。
うつ病の予兆
当時、私がプロジェクトを率いる立場でした。
パートナーも体制上は組み込まれていたのですが、現場でクライアントと共にプロジェクトを推進していくのは私。
過去にも同じような経験はあったのですが、当時のプロジェクトはスケジュールが少しタイトでした。
しかも経験値もそこまで高くない分野。
その分、過去のプロジェクトと比べて自分の負担が大きくなってしまったのかもしれません。
- プロジェクトのキャッチアップ
- コンサルティングサービスの提供責任
- クライアントとの協調関係構築
新人コンサルタント時代は、マネージャーやパートナーが品質責任や関係性構築を行っていた前提がありました。
作られた環境に自分が入りこんでいくようなものです。
一方で、当時は自分が環境を作っていく。
それも短期間で。
長年、自己研鑽の日々を続けていた私は「終わりなき自己研鑽」に囚われていました。
加えて「会社としてのサービス品質責任」と「短期間での成果創出」が襲ってきたのです。
この3重苦に、私は押しつぶされました。
ある日の通勤途中。
通勤電車の中で頭痛と吐き気が私を襲いました。
最初は「少し疲れが溜まっているのかな?」程度にしか思えません。
確かに自分がアダルトチルドレンであり、心はがそれほど強い方ではない自覚はありました。
その自覚を無意識の世界に追い込むほどに、「終わりなき自己研鑽」の日々は私を天狗にしていたのですね。
「これまでもコンサルタントとしてやってこれたし。大丈夫。」
コンサルタントという職業がうつ病になりやすいというのは、プレッシャーに押し潰されるからでしょう。
加えて、そのプロフェッショナリズムから「心の不調を自覚しても、休むという余裕がない・選択肢が見えない」のも理由の1つだと感じています。
正に私も、不調を感じながら「ここで成果を出す」と意気込んで、拍車をかけて自分を追い込んでいました。
休みの日も変わらず自分を追い込んでいった結果、「もう限界だな」と思う出来事がありました。
クライアントと会議をしていたときのことです。
自分が作った資料に指摘をされたときに、ふと涙が溢れそうになったのです。
指摘自体は大した内容ではなかったのですが、何故でしょうか。
自分の存在が全否定されたような気がしたのです。
メンタルクリニックへの通院を決意
あくまで資料への指摘にも関わらず、自分への指摘や否定と勝手に解釈をする。
長く続いたストレスに、心が耐え切れなくなっていたのです。
じわじわと、心の体力が削られていき、ストレスを跳ね返す力も使い果たした。
そんな感じです。
涙が溢れそうになった会議を経て、私は人の顔を見るのが嫌になりました。
ランチも1人で終わらせたい。
仕事でのやり取りもメールで済ませたい。
家に帰っても勉強をする気にはならず。
コンビニで弁当を買って食べて、ゴミは放置。
スーツを脱ぐこともできません。
風呂にも入らず眠りに就く。
翌朝になると、シャワーだけ浴びて出社。
朝食はコンビニで買った栄養ゼリー。
エナジードリンクでやる気を無理矢理にでも引き出してデスクへ。
日中、誰とも会話せずに会社を出る。
帰ったら、昨晩のコンビニ弁当の転がる部屋で、またコンビニ弁当。
大学生時代に考えていた「どうやって死のう」というのは余裕があったからなんだと思います。
「このまま日々が過ぎ去れば良い。」
そんなことしか考えられない。
頭痛と吐き気という身体症状も引き続き、自分を苦しめる。
それでも変わらずに、淡々と日々を過ごしていたのですが、少しだけ仕事が落ち着いた時期がありました。
ふと、緊張の糸が緩まったとき、気付くのです。
「あ、これは本当にヤバいのかもしれない。」
「これ、ふとした瞬間に自殺するんだろうな。」
過去に同じような経験と診察を受けていたからこそ、本当に危ない状況だと自分で気付くことができた。
これは母親と過去の自分が与えてくれた贈り物です。
気付けば、自分が知っていた「うつ病」に該当する症状が数か月続いていました。
「病院に行こう」
一度、母親に連れられて心療内科に通った経験が、社会人になって診察を受けることへのハードルを下げてくれていました。
私は家と職場の間にある主要駅で心療内科・メンタルクリニックを探し、予約のために電話をしました。
仕事終わりや休日にも通院できるように、また近い関係性の人に会わないようにという思いからです。
電話では、女性の受付の方が優しく症状を聞いてくださったのを覚えています。
慣れているのでしょうね。
何を言っても声のトーンを変えずに、明るすぎず暗くなることもなく会話してくれた。
ありがたいです。
私はその週末、あるメンタルクリニックに初診を受けに行きます。
治療の過程については、また記事を書きますね。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
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